1.食品を集める
子ども食堂は、企業様からの提供食品を活用しています。潤沢にあるわけではない資金を削減するためには、とても大切です。
そのためには、食品をくださる企業様のご理解とご協力が不可欠です。私たちは、子ども食堂の活動の重要性をご理解いただくため、企業様とお話をさせていただいています。直接お話をさせていただいた上、説明会をさせていただくこともあります。ご理解いただいた企業様からは、長期にわたり食品提供を継続していただいています。
加えて、フードバンクいるか(NPO法人いるか開催)に寄せられた食品も活用しています。ふくおかこども食堂ネットワークは、フードバンクいるかと連携して食品の提供・配布を行っています。
子ども食堂が欲しい食品は、米、タンパク質、お菓子、飲料です。しかしながら、必ずしも子ども食堂が欲しい食品が、いつもあるとは限りません。そこで、NPO法人いるかが申請した助成金・補助金により購入した食品を、こども食堂ネットワークに分けていただき、週に2~3回、子ども食堂さんたちに配布や配送を行っています。食品の入荷が大量になる場合には、車両をレンタルすることもあります。
2.集めた食品を倉庫で分類・整理
食品には、賞味期限があります。賞味期限は、おいしく食べられる期間です。その一方で、人権の問題があります。ふくおかこども食堂ネットワークでは、賞味期限内のものを、子ども食堂へ配布しています。
口に入れるものは、衛生管理、食品ごとの温度管理がとても大事です。それに加えて賞味期限の管理をすることで、安心・安全な食品を子どもたちに届けることができるよう、「食品のトレーサビリティ管理」を行っています。
「食品のトレーサビリティ管理」で、どんな食品(賞味期限を含む)がどこから・いくつ入ってきて、それをどこの子ども食堂へいつ・いくつ配ったのかを記録します。いただいた食品を、おいしく食べられる期間内に配り、子どもたちにおいしく食べてもらうようにするためです。
倉庫管理、トレーサビリティの管理は、専任スタッフが行っています。毎月大量に入ってくる食品を、どこの倉庫にいくつしまうのか、マネジメントするスタッフも別にいます。賞味期限の近いものから、順に子ども食堂さんへ配布するよう管理を行っています。
3.分類した食品の配送
ふくおかこども食堂ネットワークでは、週に2回子ども食堂へ、専任のスタッフによる配送を行っています。互いの時間にムラやムダがないよう、子ども食堂さんへ事前に照会をかけ、いつ・どこへ・いくつ配るのかの、配送計画を立てます。冷凍食品や、遠方に大量に配送する場合には、車両をレンタルすることもあります。
4.トレーサビリティ
「食品のトレーサビリティ管理」で、どんな食品(賞味期限を含む)がどこから・いくつ入ってきて、それをどこの子ども食堂へいつ・いくつ配ったのかを記録します。いただいた食品を、おいしく食べられる期間内に配り、子どもたちにおいしく食べてもらうようにするためです。
企業様からの商品提供の連絡
入庫日時の調整
日付、食品名、個数、賞味期限を記帳
こども食堂への照会
必要個数を取りまとめ、配送日時の準備
配送
日付、子ども食堂名、配った食品名、個数を記帳
一方で、企業様から頂いた食品が、間違いなく子ども食堂へ配布されたのかどうか、報告をすることができるよう準備を行う意味もあります。企業様からの食品は、あくまでも「信頼関係」に基づく提供品です。ブランドイメージを損なわないようにも、配慮する必要があります。継続して食品提供していただくためにも、トレーサビリティは欠くべからざるものです。子どもたちのたくさんの笑顔のためには、必要なことなのです。