こども食堂どうしの情報交換

子ども食堂が始まって、10年近くになります。ずっと前から活動し続けているところもあれば、コロナで新しく開催したいと思っているところもあります。一方で、子ども食堂そのものの在り方は多様であり、どことして同じところはありません。持っているスキルや知識、情報に差があるのは当たり前です。しかし、悩みが全くないわけではなく、違った悩みがありながら、別の子ども食堂が答えを持っていたりもします。

そこで、困りごとを場に出すことで、たくさんの解決方法をもらうことができる「情報交換会」を開催しています。多面的な意見が出され、まだチャレンジしていないことに気づかされるようです。内容はとても濃く、レベルが高い情報交換会になっています。助成金や、口コミ情報もとても貴重です。

企業との連携

企業の中には、子どもたちの未来についてとても心配をしてくださっているところもあります。「何かできないか」と思う一方、「実際には、子どもの状況はどうなのか」「どこにどんな支援が必要なのか、何をしたら喜ばれるのか」そう考えてもいます。

 そこで、お問い合わせいただいた企業様へは、直接お話をさせていただくようにしています。グラフなどを交えながら、子どもたちの置かれている状況を説明し、子ども食堂の機能についてお話をいたします。その上で、食品の寄贈や、地域の子ども食堂への支援についてどういったことができるのかを、お話しさせていただきます。一時的な資金提供であったり、継続的なボランティアであったり、イベント的に企画・運営で参加をしたりなど、様々です。限られた地域の子ども食堂の場合もあれば、どこでもいいですとおっしゃっていただく場合もあります。

企業様からお問い合わせ

STEP
1

直接会ってお話を聞く。2回目からはメールや電話でやり取りも

STEP
2

子ども食堂へ照会

STEP
3

企業の担当者と子ども食堂をつないで、直接やり取り

STEP
4

現地視察

STEP
5

 こうした企業からのお申し出に関し、ふくおかこども食堂ネットワークでは、子ども食堂さんへお知らせを送り、ご希望の照会をかけ、子ども食堂へつなぎます。当日現場へ赴き、開催状況の確認をすることもあります。 子どもたちにとって、家と学校の往復だけでなく、多彩な暮らし方、働き方を知ることはとても大事です。企業とのかかわりは、そうした一面を直接見てもらう大事なチャンスになります。社会とのかかわり方に、リアリティと希望を持ってくれると嬉しいなと思います。

シンポジウムや情報交換会の開催

 子ども食堂同士の情報交換会は、年に3~4回開催をしています。この他、緊急のお知らせがある場合には、グループのSNSで情報提供をすることがあります。緊急のお知らせは、食品が大量に入ってくる場合の照会や、他団体主催の講演会などがあります。情報交換会だけではなく、年に1度のシンポジウムも開催しています。

実際に活動をしている子ども食堂からの活動報告を行い、現場で起こっていることや運営の工夫について知ることができます。シンポジウムには、子ども食堂だけではなく、企業や、行政、社会福祉協議会、これから子ども食堂をやってみたいという方も参加をされます。参加する側からすると、総合的に話を聞くチャンスでもあり、あとから連絡をして相談や、連携を深めたりすることができます。子どもたちの状況を広く一般の方へ知っていただき、理解を深め、必要な行動をとっていただくきっかけとして、シンポジウムの開催は重要だと思っています。

第6回子供の未来応援基金

地域で子どもを守る!ふくおか子ども食堂ネットワークの基盤整備事業
(事業報告書)