助成金
子ども食堂のボランティアさんは、別に仕事を持っている方や、地域の高齢者がほとんどです。運営費獲得のための助成金・補助金を申請する時間がなかったり、得意であるとはいいがたい状況にあります。申請が通っても、報告書を提出するためには、ずっと労力が必要です。こうしたプロセスは、子ども食堂にとっては多大なストレスです。子ども食堂は、善意で、手弁当で行われています。
現場のボランティアさんたちの労力は、極力子どもたちの支援に注いでもらいたい・・・。そこで、子ども食堂さんたちが個別で助成金を申請し、活動資金を獲得する時間や労力の負担を減らすため、ネットワークがまとめて助成金を申請し、負担を軽減していこうと考えています。 運営費の負担を減らすため、子ども食堂が本当に必要とする食材を調達する、食品を取りに来てもらうのではなくお届けをする、必要・良質な情報を得るための中身の濃い情報交換を行う、居場所を豊かなものにするためのプログラム提供を行う。これらをすべて、ネットワークに参加をしている子ども食堂へ、無料で行います。
クラウドファンディング
子どもたちは、危機的な状況にある。そう言われて10年が立ちます。そこへコロナです。
子ども食堂は、地域での子どもの見守り機能や、子育て世帯や高齢者の居場所としての機能を果たしてきました。決してなくしてしまうわけにはいきません。子ども食堂を持続的な活動とするためには、強力なバックアップ体制が必要です。
一方で、子どもたちの未来を心配する人たちが少なからずいます。ただ、どこへどうやって手を差し伸べればいいのか、わからない。そこで、クラウドファンディングを毎年行うことで、資金の調達をするだけでなく、子どもたちの置かれている状況のご理解を促していきたいと思っています。新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまであった課題がより明確に、顕著になってきました。子どもたちは、私たちの未来です。目の前にいる子どもたちが豊かでないと、私たちの未来は豊かではありません。今ここが、踏ん張りどころです。地域で子どもたちを支える体制づくりが、求められています。
これからの資金調達のあり方
子ども食堂は、地域で地域の子どもを見守る受け皿です。地域の子ども食堂は、地域の方で支えていただける体制づくりが、実はとても大切です。
例えば、「この子、危ないな」と気づいた時、どこのだれかがわかること、地域で一番情報を持っている学校の先生やスクールソーシャルワーカーにつなぐこと。。。
その後、どうするか、です。すぐに子どもが置かれている状況が、一気に改善されることは考えにくいです。子どもがいる家庭を地域で見守り、子どもの状況が改善されていくことを見守っていくことが大事です。時には、緊急の連絡をする必要もあります。家庭の状況は変わっていくので、別の機関につなぐこともあります。毎日の生活の中で、挨拶をしあって暮らしていくことで、信頼関係を築いたり、変化に気が付いたりすることが大切になります。そこで、地域で支える体制づくりが必要になります。
地域の子どもは地域で見守る。
そう考えると、運営資金も地域の人や企業の出資で賄うことができるのが理想です。しかし、現実にはなかなかそうはいきません。自治協議会の予算の中に入れてもらう、行政の中に予算の枠をとるといった動きも必要でしょう。でも、まずはやってみる、子どもの状況を把握するということもとても大事です。 そこで、「ふくおかこども食堂ネットワーク」自身が、子ども食堂の運営費の一部を寄付することができれば、と考えています。ファンドを作ってそこへお金をプールし、毎年子ども食堂へ運営費を寄付するようなことができればいいと思っています。今後は、こうしたファンドへ出資をする個人や企業を募っていこうと考えています。